ごあいさつ
日本作業環境測定協会は、作業環境測定法第36条に基づいて昭和54年に設立された作業環境測定士、作業環境測定機関及び事業場等を会員とする公益社団法人です。
その使命は、会員をはじめとする関係者の皆様に対する必要な情報提供や教育研修等を通じて労働安全衛生法第65条に基づく「作業環境測定」制度の健全な発展を図り、これにより事業場の作業環境の改善を促進し、もって働く皆様の健康確保に資することであり、事業の公益性にかんがみ、内閣総理大臣の認定を受けて平成25年4月に公益社団法人に移行しました。
一定の化学物質等を取り扱う作業場所については、その空気環境が、そこで働く労働者の健康に問題がない状態であるか否かを判定するために、国家資格である作業環境測定士が作業環境測定を行うことが法令により規定されております。そしてその結果により、事業者は、労働者の健康障害を防止するために必要な場合は、作業環境の改善その他の必要な措置を講じることが義務付けられています。
このように、働く方々の健康確保のために作業環境測定制度とそれを支える作業環境測定士および作業環境測定機関の役割は、きわめて重要であります。
近年、働く場には様々な化学物質等が導入されている現状に鑑み、当協会といたしましては、作業環境測定士がその知識経験を生かして、法令で定める作業環境測定の適正な実施に加えて、さまざまな化学物質取扱作業等についてのリスクアセスメント等広く労働者の健康確保のために専門家として貢献できるよう、必要な情報提供と教育研修等に力を入れるとともに、労働衛生分野の最高峰の専門家として欧米で著名な資格である「オキュペイショナルハイジニスト」の養成プログラムについて、我が国唯一のIOHA国際認証を受けた機関として、その養成にも力を入れております。
作業環境を常に安全で安心して働けるものとすることの重要性にかんがみ、今後ともサービス全体の質のさらなる向上に努めてまいる所存でおります。
会員各位はじめ皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
会 長 清水 英佑