石綿の分析技術、石綿繊維の計数技術のレベルを客観的に評価する石綿分析技術評価事業(旧称:石綿分析に係るクロスチェック事業)について紹介するページです。


石綿分析技術評価事業のページ・更新情報

2025/04/01
第19回石綿分析技術評価事業のご案内を掲載しました
2025/04/01
認定分析技術者を更新しました
2025/03/28
第18回石綿分析技術評価事業実施結果報告書を掲載しました
2024/11/05
第18回(第2回目)石綿分析技術評価事業:発送しました(分析結果入力は締め切りました)
2024/10/04
第18回(第2回目)石綿分析技術評価事業の参加を締め切りました
2024/09/12
第18回(第2回目)石綿分析技術評価事業の参加お申し込みの受け付けを開始しました
2024/09/02
第18回石綿分析技術評価事業の結果については順次発送しておりますが、9月2日にすべての結果を発送完了となりますので到着までしばらくお待ちください
2024/08/01
第18回石綿分析技術評価事業(評価区分4グループ5)の試料を8月2日に発送します
2024/06/03
第18回石綿分析技術評価事業(評価区分1・2・3・5)の試料を発送しました
2024/05/02
第18回石綿分析技術評価事業評価区分4の試料発送時期について
2024/04/30
第18回石綿分析技術評価事業のお申し込みを締め切りました
第19回石綿分析技術評価事業のお申し込みについて(ご案内)

第19回(令和7年度)石綿分析技術評価事業の参加申し込みの受け付けを開始しました。受付期間は、4月1日(火)から4月30日(水)15:00までです。詳細につきましては、こちらの案内書 [412KB]をご覧ください。

石綿分析技術評価事業申し込みフォーム

石綿分析技術評価事業とは

わが国では、今後、建築物の解体等により発生する石綿による健康障害リスクが増大すると予測されています。

そのような状況の中で、労働者および公衆の石綿による健康障害の発生を予防するためには、「建築物および工作物等の石綿含有の有無および程度を判定する分析技術」および「作業環境および大気中に飛散する石綿を採取して計数を行う技術」が必要であるため、本事業は、石綿の分析に携わる方およびこれから携わる予定の方を対象に、建材中の石綿の分析技術および石綿繊維の計数技術のレベルを客観的に評価し、およびその向上を図ることを目的として実施するものです。

建築物等の解体等作業の事前調査に関して定めた石綿障害予防規則第3条における「石綿の使用の有無の分析による調査」を行う者については、平成24年厚生労働省化学物質対策課長通知により、「十分な経験および必要な能力を有する者」として本事業のAまたはBランクの認定を受けた者による分析の実施が推奨されています。

令和2年7月27日に石綿障害予防規則第3条第6項の規定に基づく建材中の石綿含有の分析調査の実施者の要件を満たす者として厚生労働大臣が定める者および分析調査講習のカリキュラム等が定められ、令和5年10月1日に施行されます。

石綿の分析調査者の資格は、分析調査講習を受講し修了考査に合格した者以外にこの合格者と同等以上の知識・技能を有すると認められる者として、公益社団法人日本作業環境測定協会が実施する「石綿分析技術評価事業により認定されるAランクもしくはBランクの認定分析技術者または定性分析に係る合格者と示されています(「石綿障害予防規則及び厚生労働省の所管する法令の規定に基づく民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する省令の一部を改正する省令」(厚生労働省令第96号)および関係告示(厚生労働省告示第201号)の施行通達(令和3・5・18 基発0518第6号))。

つきましては、建築物等の解体等に伴う石綿の飛散が今後とも憂慮され、正確で信頼できる石綿分析を行うことが出来る技術者の必要性がますます高まっております折から、従来から参加しておられる方々に加え、初めての方もぜひ多数の方々が参加されますよう当事業の実施要領をご案内申し上げます。

  • 石綿(アスベスト)分析の技術・精度について、評価・認定を行う事業です。
  • 石綿分析を実施している作業環境測定機関等において石綿分析を担当されている方等を対象に、石綿分析技術の精度向上等を目的として平成18年度より実施しております。
  • 「建材など固体中の石綿」(カテゴリー1) と 「空気中に浮遊する石綿」(カテゴリー2) の二つのカテゴリー別に実施しています。
    このうち、カテゴリー1 「建材など固体中の石綿」は、分析方法を定める日本工業規格(以下、JISと略)に従い、評価区分を1・2・3・5の四区分に分けて実施しています。

カテゴリー 1

建材などに石綿が含まれているか、また含まれている場合は、どの種類の石綿であり、どのくらいの割合(%)で含まれているか――についての分析技術の評価・認定

  • 建築物や工作物の解体・改修工事などを行う場合に、建築材料などの中に断熱性や不燃性を高めるなどの目的で石綿が混入されていることがあります。
    この技術は、建築材料から一部をサンプルとして採取し、石綿が含まれているか、含まれている場合はその含有の程度(%)を知る場合に必要となる分析技術です。
  • カテゴリー1においては、建材製品中のアスベスト含有率測定方法を定めたJISの分類に合わせて次表の四区分について評価を行っております。
カテゴリー1の評価区分 指定する方法
評価区分 1 固体試料について、「顕微鏡を用いて石綿が含まれているかの確認および含まれている場合は石綿の種類の判別」(定性[分析]といいます) JIS A 1481-1(による方法)
評価区分 2 固体試料について、「顕微鏡とX線回折装置」を用いて「石綿が含まれているかの確認および含まれている場合は石綿の種類の判別」(定性[分析]といいます) JIS A 1481-2(による方法)
評価区分 3 固体試料について、「顕微鏡とX線回折装置」を用いて「石綿が含まれているかの確認および含まれている場合は石綿の種類の判別」(定性[分析])並びに「石綿の含有率(何%含まれているか)の決定」(定量[分析]といいます) JIS A 1481-2とJIS A 1481-3(を合わせて用いる)
評価区分 5 固体試料について、「顕微鏡を用いて石綿が含まれているかの確認および含まれている場合は石綿の種類の判別」(定性[分析])並びに「石綿の含有率(何%含まれているか)の決定」(定量[分析]といいます) JIS A 1481-1とJIS A 1481-5(を合わせて用いる)
石綿には、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)など、全部で6種類があり、繊維の性状や有害性が異なります。

評価区分1・2・3・5 各ランク認定者の名簿(氏名の公表を承諾した方に限ります)

評価区分 1

※合格認定者はAランク相当の分析技術者です。

評価区分 2

※合格認定者はAランク相当の分析技術者です。

評価区分 3
評価区分 5

カテゴリー 2

顕微鏡を用いて「プレパラート」の石綿の繊維の本数を正確に数える(計数といいます)技術の評価・認定

  • この技術は、作業環境や一般環境の大気(空気)中にどのくらいの石綿繊維が浮遊しているかを決定する場合に必要な技術です。
  • カテゴリー2における石綿繊維の計数の方法は、『作業環境測定ガイドブック 1』(当協会編集)や環境省編の『アスベストモニタリングマニュアル』 に規定する方法を用いることとしております。
  • 本事業では、この項目を評価区分4と呼称します。
  • 評価は、A―Cの三つのランクに分かれています。
カテゴリー2の評価区分指定する方法
評価区分 4 Aランク 与えられたプレパラートについて、石綿の繊維の本数を顕微鏡を用いて数える。 作業環境測定ガイドブック 1(当協会編集)等の方法
Bランク
Cランク
  • この認定には有効期間があり、Aランク、BランクおよびCランクは各評価区分共通で2年です。

評価区分4の各ランク認定者の名簿(氏名の公表を承諾した方に限ります)

評価区分 4

石綿分析技術評価事業 分析結果入力

現在行っておりません。

石綿分析技術評価事業 実施結果報告書


石綿分析技術評価事業のお問い合わせ先

公益社団法人 日本作業環境測定協会 研修センター
TEL:03-3456-1601 
FAX:03-3456-5854